RSS

柔道の歴史

九櫻(九桜)柔道着

柔道は正式名称を日本伝講道館柔道といい、「精力善用」「自他共栄」を基本理念とし、
競技における単なる勝利至上主義ではなく、身体と精神の鍛錬と教育を目的としています。


江戸時代に武術の一つとして柔術が発展していましたが、明治以降、柔術の練習者が
減少していた中、明治15年(1882年)に嘉納治五郎が、投技のほかに当身技、関節技、
絞め技を中心とする天神真楊流柔術や当身技(中と書く)のほかに投げ技を中心とする
起倒流柔術の技を基礎に、起倒流の稽古体験から「崩し」の原理をより深く研究して
整理体系化したものを、これは修身法、練体法、勝負法としての修行面に加えて人間
教育の手段であるとして、柔道と名付け、東京下谷の永昌寺に講道館を創設しました。


なお、「柔道」という語自体は、明治以前の江戸時代に、起倒流五代目・滝野専右衛門遊軒の
弟子である鈴木清兵衛が、起倒流に鈴木家に伝わるとされる「日本神武の伝」を取り入れ、
柔道という言葉を用いて「起倒流柔道」と称していいますので、嘉納治五郎本人が「柔道」
という言葉を考えたわけではありません。


現在、柔道は世界中に普及し、国際柔道連盟の加盟国・地域は約200カ国。

日本以外では、欧州、ロシア、ブラジルで人気が高く、特にフランスでは登録競技人口は
50万人を突破し、全日本柔道連盟への登録競技人口20万人を大きく上回っています。
(学校体育の授業として柔道を経験した人や、過去に柔道をされていた方、体力維持のために
されている方など未組織の人が多くいますので、登録競技人口が柔道人口とは一致しません。)
柔道着

ページトップへ